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NDB(ナショナルデータベース)とは?オープンデータの使い方と分析活用例を研究員が詳しく解説
2025.08.06
株式会社健康保険医療情報総合研究所
Planning, Review and Research Institute for Social insurance and Medical program (abbr. PRRISM)
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2025.08.05
NDB(ナショナルデータベース)とは、厚生労働省が管理する「レセプト情報・特定健診等情報データベース」の通称です。日本の国民皆保険制度を基盤としており、全国民の診療情報(レセプト)と特定健診の情報をほぼ網羅した、世界でも類を見ない規模と網羅性を誇る公的な医療ビッグデータです。
この信頼性の高いデータは、医療政策の立案から、最新の医学研究、製薬企業のマーケティング戦略まで、幅広い分野で「客観的な根拠(エビデンス)」として活用されています。
ナショナルデータベースには、匿名化された「レセプト情報」と「特定健診・特定保健指導」の情報が含まれています。
これらの情報を患者単位で連結・追跡することで、極めて精緻なリアルワールドデータ分析が実現します。
NDBを利用することで、匿名化された患者一人ひとりの個票データ(ローデータ)にアクセスでき、「どのような患者が、どのような治療を受け、どのような経過を辿ったのか」を詳細に追跡・分析することが可能になります。これは、日本の医療実態(リアルワールド)を反映した、極めて価値の高い情報源です。
しかし、「利用したいが、申請手続きが複雑でどこから手をつけていいか分からない」 「膨大なデータを扱うためのITインフラや専門人材がいない」 「研究計画に沿った適切なデータが抽出できない」といった課題を抱えている研究機関、医療団体の方々が多いのが実態です。
当社では、お客様には研究や戦略のコア業務に集中できるように、医療保険や統計、データ構造に精通した高度専門人材が利用申請やデータ処理をサポートします。
本サービスは、高度なエビデンス創出を目指す、以下のようなお客様にご活用いただいています。
■研究計画書の策定~厚労省への申請手続を協力にサポート
NDBのデータ構造に習熟した人材がお客様の課題・目的の明確化に尽力します。医療保険や統計に関する知識も有しており、ご要望を最大限に達成する提案が可能です。
NDB利用の最初の関門である厚生労働省への利用申出も、豊富な経験でお客様の貴重な時間と労力を節約します。
■高度なデータハンドリング・HICにも対応
国が定めるセキュリティ要件を満たした分析環境で数テラバイトに及ぶ個票データを安全かつ効率的に扱います。
当社では、HICの取り扱い実績もあり、対応が可能です。
複雑な条件に基づいた患者コホートの抽出、データクレンジング、分析用データセットの作成といった高度なデータハンドリングを担います。
データを抽出するだけでは意味がありません。
当社には、医療のバックグラウンドを持つ研究員や統計の専門人材が在籍しており、臨床的な意義を踏まえた適切な分析計画の立案から、高度な統計モデルの実装、結果の解釈、レポーティングまで、一気通貫で質の高い分析サービスをご提供します。
レセプトデータの分析における先駆として、長年の実績で培った高度なデータハンドリング技術やレセプト等の医療データの統計分析ノウハウをもって、調査をサポートいたします。
NDB第三者提供データの活用に関するご相談、お見積もりのご依頼は、下記よりお気軽にお問い合わせください。 研究計画の構想段階から、専門家が親身になって貴社の想いをサポートいたします。