株式会社健康保険医療情報総合研究所

Planning, Review and Research Institute for Social insurance and Medical program (abbr. PRRISM)

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コラム

機能評価係数Ⅱ対策セミナーのご紹介

COLUMN

2020.07.16

本コラムは、8月19日・20日に開催される「機能評価係数Ⅱ対策セミナー」の内容をご紹介するものです。もしご興味をお持ちいただけましたら、是非セミナーへご参加ください。

本セミナーの目的と内容

今回のセミナー目的は以下の2つです。
1.機能評価係数Ⅱの基本的な考え方や計算方法を習得し、院内で機能評価係数Ⅱに最も精通した人材になっていただく。
2.機能評価係数Ⅱの向上対策を戦略的に行っている病院の事例から自院でできることを持ち帰り、実施していただく。

この目的を達成するために以下のコンテンツをご用意しました。

  1. 2020年度機能評価係数Ⅱの動向
  2. 各指数の考え方と計算方法
  3. 事例① 病床稼働率を下げずに効率性係数を上げる日数コントロール
  4. 事例② 診療科別の注力すべき係数の選定方法
  5. 事例③ 医事課主導で救急医療係数向上を実現
  6. 複数の指数を向上できる黄金パターンはあるのか?

まず、項目1でDPC対象病院全体の傾向を確認し、自院の立ち位置を把握していただきます。また、高い機能評価係数Ⅱを確保している病院や前年度から機能評価係数Ⅱを大きく向上させた病院と自院を比べていただき、自院の強みと弱みを把握します。

この時に利用するのが「機能評価係数Ⅱレポート」です。今回のセミナーを受講していただく方にはセミナー特典として、自院の全国的な立ち位置や強み/弱みを知るためのレポートをご提供します

本レポートを使って自院の現状を直視するところからセミナーを始めます。

項目2はいわば理論編です。機能評価係数Ⅱを構成する6つの係数について、「基本的な考え方」、「指数の計算方法」、「改善の取り組みポイント」、「全国的な傾向」を解説します。本質的かつ戦略的に改善の取り組みが行えるよう、厚生労働省が公表している定義や考え方をしっかり理解しましょう。

また、機能評価係数Ⅱは自院の努力が結果として反映されやすい係数とそうではない係数が存在します。それを正しく見極め、努力や時間の投入先を誤らないように是非理解を深めてください。

項目3~6は実践編にあたる部分です。弊社が数々のコンサルティング経験で培ったノウハウと、実際の病院の改善事例をご紹介します。自院でも取り組める施策を一つでも多くお持ち帰りいただけたら嬉しく思います。

効果が発現する時期

ご存知の通り、2021年4月から適用される機能評価係数Ⅱは、2019年10月~2020年9月のDPCデータが評価対象です。従いまして、来年度の機能評価係数Ⅱの評価期間はまもなく終了となります。

本セミナーで習得したノウハウを活かしての取り組みは、2022年4月から適用される機能評価係数Ⅱとして返ってきます。効果の出る時期が遅いと感じられるかもしれませんが、だからと言って何もしない病院は周りから取り残されてしまいます。1日でも早く改善の取り組みを始めましょう!

2020年度機能評価係数Ⅱの傾向

2019年度と2020年度の機能評価係数Ⅱを比較して、前年度より向上した病院と低下した病院の割合をご存知でしょうか?

前年度よりも向上した病院は627病院(36%)で、低下した病院は1094病院(64%)です。また、機能評価係数Ⅱが最も高い病院と低い病院の差は0.12です。例えば、1か月あたりのDPC包括収入(係数を乗じる前)が1億円と仮定すると月1,200万円(年間1.4億円)の差が生じます。

なお、2019年度から2020年度にかけて基礎係数が上がったため、【基礎係数+機能評価係数Ⅱ】の合計値が前年度より上がった病院は全体の90%を占めます。基礎係数が底上げされた中でなお【基礎係数+機能評価係数Ⅱ】が前年度より下がった10%の病院は、機能評価係数Ⅱにおける自院の弱みを分析し、対策を始めることをお勧めします

もしご興味をお持ちいただけましたら是非セミナーへご参加ください。皆様の受講を心よりお待ちしております。