COLUMN
現在申込受付中のセミナーはこちら!
2024.10.01
株式会社健康保険医療情報総合研究所
Planning, Review and Research Institute for Social insurance and Medical program (abbr. PRRISM)
NEWS
& COLUMNS
COLUMN
2023.10.23
令和4年度診療報酬改定において導入されたリフィル処方箋については、現状の普及率の低さもあって、中央社会保険医療協議会(中医協)等において対応策が令和6年度改定の論点の一つに浮上しています。
リフィル処方箋についてどのような改定が予想され、薬局薬剤師はどのように準備しておけばいいのでしょうか?薬局の管理薬剤師経験のある筆者と一緒に考えていきましょう!
全2回のコラムのうち第1回(今回)は、「リフィル処方箋とは何か」「どうやって対応すればいいか」について振り返ります。
第2回は次回改定を見据えて「リフィル処方箋を通じて薬局薬剤師にはどのような役割が期待されているのか」について、筆者の経験も踏まえて考えていきたいと思います。
本コラムを通じて、リフィル処方箋に対する理解が深まり、薬剤師の職能発揮のヒントになれば幸いです。
【リフィル処方箋とは?】
リフィル処方箋とは、一定期間内に反復利用できる処方箋です。
その主な特徴や留意事項は以下となります。
■ 医師が、症状が安定していると判断した患者さんに対して処方される。
■ リフィル回数は、最大3回まで使用可能である。
■ 麻薬や向精神薬等、使用期間に制限のある薬剤はリフィル処方できない。
■ リフィル期間中の患者さんの服薬状況や体調の変化は、薬局薬剤師が確認する。
■ 医師と薬剤師が適切な連携の下、運用する。
特に注目すべきは、4点目の「リフィル期間中の服薬状況や体調の変化は、薬局薬剤師が確認する。」、と5点目の「医師と薬剤師が適切な連携の下、運用する。」です。
リフィル期間中は、通常の処方箋の交付時に比べて、医師の介入機会が減ります。特にリフィル処方2回目以降では、服薬状況や体調等の情報をしっかり聞き出し、服薬指導をすることが薬剤師に求められます。また、得られた情報を医療機関へフィードバックし、情報連携を行うことも求められる役目です。
【リフィル処方箋受付時の対応で気を付けるポイントは?】
では、実際に患者さんが薬局にリフィル処方箋を持参した際、どのようなポイントに気を付けるべきでしょうか。
時間軸に沿って主なチェックポイントを整理していきましょう。
なお、一般社団法人 日本保険薬局協会による「リフィル処方箋の手引き」にフローチャートが掲載されていますので、そちらもご参考にしてください。
【おわりに】
リフィル処方箋により、状態の安定した患者さんは医療機関へ通院することなく薬剤を受け取れるようになりました。リフィル期間中における安全で質の高い薬物治療の実現のために、薬局薬剤師は、患者さん対応や医療機関等との連携において、今まで以上の職能発揮が求められます。
薬剤師の職責が増えますが、裏を返せば薬剤師への期待が高まっているとも言えます。
ではリフィル処方箋対応時においてこれまで以上に薬剤師が職能を発揮するためには、どのような対応が必要なのでしょうか?この点について次回(第2回)のコラムを見ていきましょう!
リフィル処方箋に限らず、令和6年度調剤報酬改定では様々な薬剤師業務へのテコ入れが予想されており、すでに中医協にて議論が始まっています。
改定に対応していくためには、中医協の動向や方向性をキャッチし、早めに準備や心構えをしておくことが大事です。
そこで、中医協における議論をまとめたセミナーを実施いたします!
お申し込みは、コチラから。